ガルバリウム鋼板は、１９７２年にアメリカ合衆国のベスレヘム・スチールが開発したアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の名称です。ガルバリウム鋼板は、めっき金属として純亜鉛ではなく、アルミニウム(Al)55%+亜鉛43.4%+珪素(Si)1.6%の合金を用いています。
日本国内では、「ガルバ」と略称されることが多いです。
亜鉛めっき鋼板はめっき層に含まれる亜鉛が鉄よりもイオン化傾向が大きい為、水中などの腐食環境下においても鉄よりも先に亜鉛が溶け出すことで原板の鉄の腐食を防止します。（犠牲防食）
開発メーカーのベツレヘムスチール社の実験によると、めっき被膜寿命は、塩害地域で約１５年・工業都市や田園地帯で約２５年以上との結果が出ているようです。（メーカーの保証とは異なります。）

ガルバリウム鋼板の特徴

�@耐久性
　亜鉛鉄板の犠牲防食機能とアルミニウムの長期耐久性を併せ持つ錆びにくい材質です。
　耐久性は亜鉛鉄板（トタン板）の３〜６倍といわれています。



�A耐震性（軽量性）
　ガルバリウム鋼板の重量は瓦の約１０分の１の軽さです。構造重量を減らすことで建物に対する負担を減　らし、耐震性を高めることができます。

	�u	坪	１００�u（約３０。３坪）
一般瓦	５０ｋｇ	１６５ｋｇ	５ｔ
カラーベスト	２０ｋｇ	６６ｋｇ	２ｔ
ガルバリウム鋼板	５ｋｇ	１６．５ｋｇ	０．５ｔ

�B加工性
　ガルバリウム鋼板のめっき層は柔らかく改良されている為、様々な角度に折り曲げが可能で、曲面などにも施　工できます。カラーバリエーションが豊富で、様々なデザインの屋根材・外壁材などがある為、洋風・和風ど　ちらの建物にも使用でき、新築だけでなく、リフォームにも適しています。

�Cローコスト
　ガルバリウム鋼板は「１０年保証」が一般的です。（メーカーによって違いあります。）
　建物の環境によっても違いが出ますが、電解着色は経年変化でも劣化かしにくく、耐久性やメンテナンス性な
　ど総合的にみると他の素材に比べローコストな素材です。